一ノ瀬ワタルさんは、迫真の演技と徹底した役作りで注目を集める俳優です。
その背景には、母親との深い絆、壮絶な幼少期の闘病生活、格闘家としての過酷な日々、そして俳優への転身という数々のドラマがありました。
今回は、一ノ瀬ワタルさんの家族構成、子ども時代の苦労、格闘家時代の驚きのエピソード、そして俳優として成功をつかむまでの道のりを詳しくご紹介します。
一ノ瀬ワタルSTAFF公式(@wataru_ichinose)
Instagramより引用
目次
一ノ瀬ワタル 母親と兄と弟に支えられた
一ノ瀬ワタルさんは母親、兄、自身、弟の4人家族で育ちました。
父親は一ノ瀬さんが5歳のときに34歳という若さで亡くなっており、それ以降は母親が女手ひとつで三兄弟を育て上げました。
父親を早くに亡くしたことで家族の絆はより強くなり、特に母親との結びつきは深いものとなりました。
一ノ瀬ワタル 体が弱かった幼少期
一ノ瀬さんは幼少期、非常に体が弱く、特に左目で色の識別がうまくできないという症状を抱えていたため、小学校時代は午前中のみ登校し午後は病院へ通うという生活を送っていました。
その病院は地元の佐賀ではなく、福岡にあるため、母親が毎日のように付き添って通ってくれていたそうです。
病弱だったからこそ、母親の愛情の深さを強く感じていたと語っており、現在の強靭な体と精神力は、こうした時期を乗り越えてきた経験から生まれているのかもしれません。
一ノ瀬ワタル 格闘家に憧れ中学卒業と同時に上京
一ノ瀬ワタルさんは幼い頃から格闘家に憧れており、中学を卒業するとすぐに上京します。
しかし、仕事と格闘技の両立に悩むなか、沖縄の真樹ジムオキナワにて内弟子として本格的な修行生活に入ります。
その後、さらに強くなることを目指し単身タイへ渡り、現地のムエタイジムで2年間にわたり厳しい修業を積みました。
しかし、キックボクシングの試合中に股間への強打を受け、睾丸が一つ破裂するという大怪我を負ってしまいます。
この出来事が転機となり、一ノ瀬さんは格闘家としてのキャリアを断念することを決意しました。
一ノ瀬ワタルSTAFF公式(@wataru_ichinose)
Instagramより引用
一ノ瀬ワタル 映画監督との出会い
一ノ瀬さんは格闘家を引退後、ジムの館長の紹介で映画監督の三池崇史さんと出会い、映画『クローズZERO II』に出演する機会を得ます。
この現場での経験がきっかけで俳優業に興味を持つようになり、再び上京してアルバイトをしながらエキストラとして活動を始めました。
演技経験はほとんどなかったものの、現場での存在感が評価されスカウトされることになり、次第に俳優としての活動が本格化していきました。
一ノ瀬ワタル 悪役を通じて主役を引き立てることに喜びを見出す
一ノ瀬さんは、映画やドラマのなかで悪役を演じることが多く、その役柄を通して観客が喜ぶことに気づいたといいます。
「俺が悪く見えて主役を立てることができれば、ひとつの良いものが生まれるんですよ」と語り、脇役であっても作品全体の完成度に貢献できる喜びを感じているそうです。
「誰かを踏み台とかではなく、みんなが幸せになれるんすよ。もし本当に俺が役者として生きていけるのなら、俺はそっちの道かもしれない」と、その胸の内を明かしています。
一ノ瀬ワタル 『サンクチュアリ -聖域-』でのブレイク
サンクチュアリ -聖域- 2023(C)Netflix
一ノ瀬ワタルさんが広く注目を集めるきっかけとなったのは、2023年に配信されたNetflixオリジナルドラマ『サンクチュアリ -聖域-』での主演でした。
この作品で一ノ瀬さんは、粗暴で貧しい若者が大相撲界に飛び込み、のし上がろうとする主人公・小瀬清(猿桜)を演じました。
役作りのために体重を40キロ以上も増量し、徹底した肉体改造を行ったその覚悟が視聴者の心を打ちました。
『サンクチュアリ -聖域-』は日本国内で大ヒットを記録し、Netflix日本ランキングで1位を獲得。
さらに、Netflix週間グローバルTOP10(非英語シリーズ)にもランクインし、世界50以上の国と地域で「今日のシリーズTOP10」に入るなど、国際的な評価も高まりました。
まとめ
一ノ瀬ワタルさんは数多くの作品に出演し、俳優としての地位を確かなものにしました。
幼少期の病気や母親との絆、格闘家時代の苦労や痛みを乗り越えてきた経験が、演技にリアリティと深みをもたらしています。
